HSP(ひといちばい敏感な気質を持つ)親は、子供の育て方に注意!

世界中で5人に1人という割合でHSPは存在するといわれています。

そのHSPは、ひといちばい敏感な特性を持つため、疲れやすかったり生き辛かったりします。

この敏感さは、病気でもなく、障害でもありません。

生まれもって手先が器用だったり、歌が上手な人と同じように、生まれ持った気質によるものなのです。

しかし、HSPについては日本ではまだあまり浸透しておらず、周りの理解を得るのも難しいのが現状です。

そこで今回はHSPについてや、HSPが子育てをする場合の注意点についてお話ししていきます。

HSPの方もそうでない方にも、この記事がHSPについて知って頂く機会になれば幸いです。

 

HSPってどんなもの?

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、日本では「ひといちばい敏感な人」と訳されています。

そしてHSPの子供時代の事をHSC「Highly Sensitive Child」と言います。

これは、アメリカの心理学者アーロン氏が提唱する、ある特定の気質を持って産まれた人のことをさします。

人種や性別に違いはなく、5人に1人位の割合で世界中に存在しているようです。

 

HSPが持つある特定の気質とは、どんなもの?

HSPには4つの性質があります。

HSPの脳は、情報を深く処理する部分が活発

人の気持ちや、空気を読む能力に非常に長けています。

また、間違った事をするとどうなるか分かるので、慎重になる傾向があるようです。

過剰に刺激を受けやすい

HSPではない人と比較すると、物事に対して受ける刺激が強いようです。

人の感情や雰囲気だけではなく、気温の変化、痛みや刺激など体の内外の事に非常に敏感です。

そのため、小さな音や匂いに敏感であったり、チクチクした肌触りが苦手など感覚的に敏感になるようです。

また、敏感になる対象というのは、人それぞれ違いがあるようです。

共感力が高く、感情の反応が強い

他人が感じている様子を見て、あたかも自分が体験しているように感じてしまいます。

他人の気持ちが手に取るようにわかったり、直感が鋭い、感情移入しやすい、想像力が豊か、完璧主義などの特徴があげられます。

また、正義感が強いので、些細な出来事にも過剰に反応することも。

些細な刺激を察知する

人の髪型や服装、環境などの小さな変化に気付く。

また、人が自分に対して笑った事や、励ましなどにも気付きます。

薬も効きやすいなど、些細な刺激に対しても反応しすぎる部分もあるようです。

 

HSPは大きく分けると、2つのタイプがある

またHSPは2種類あるようです。

  1. 静かで、穏やか、かつシンプルな生活を好むタイプ
  2. 好奇心も警戒心も強いので、すぐ退屈するが、すぐに神経が高ぶりすぎるところもあるタイプ

原因不明の不登校の子供のうち、8割がHPC

また不登校の子供で原因不明の場合、8割がHSCのようなのです。

子供には自分が感じていることや、疲れていることを言葉にすること、整理することが難しいのです。

特にHSCの子供は、ひといちばい敏感で常に過剰に反応したり、共感したり心が休まりません。

そうなると、不登校や心身症として表れることもあるようです。

体にわかりやすく何か変化が見られるわけではないので、HSPもHSCも「気が弱いだけ」「体力がないんだ」「ただ嫌だからさぼってる」と、理解のない周囲から言われてしまう事も多いようです。

HSP診断テスト

ご自身がHSPかどうかを診断するものがありますので、ご興味がある方は一度試してみてください。

【HSP診断テスト】

実は、今回この記事をきっかけに自分自身がHSPであることに気付かされました。

ちなみに私は、この診断テストでHSPの可能性が非常に高いという結果が出ました。

私が異変を感じたのは高校生の時だったと思いますが、今思えば中学位から出始めていたような気がします。

私の場合、不登校にはならなかったものの、ギリギリ頑張って無理をして行ったという感じでした。

人にどう思われるかが気になり、授業中トイレに行きたくなること、空腹でお腹がなることなどに恐怖を感じ、特に試験がある日は過敏性腸炎になり、過呼吸やパニックの症状が出て毎回地獄のようでした。

また、クラスメイトがこっちを見て笑うと私の悪口を言ってるんだと、1人で落ち込む事も多く、授業中も休み時間も気が休まることはありませんでした。

それでも、友達には恵まれ楽しい高校生活は送ることができてはいたのですが。

でも、なぜこれほど人の目が気になるのか自分でもわからずにいましたが、このHPSを知ってやっと腑に落ちたという感じです。

今でも学生の頃よりは少し図太くはなったものの、同じように人との関わりの中で悩むことは多くあります。

また、過度に疲れやすく、体を壊す事も人より多いのは相変わらずです。

 

HSPが子供を育てる時の注意点

ここでは、HSPが子育てをする場合、注意すべきことについてお話しします。

これを知ることは、子供だけでなくHSPである自分自身を守ることにも繋がります。

私も現在娘を育てていますが、全てあてはまり改善に努めているものもあります。

是非ご一読いただき、今現在あてはまることがあれば、意識して改善するようにしてみてください。

自分の子供時代のようには育てまい!と極端に反対の事はしないように注意。

HSPの多くは子供の頃、大人や周りに理解して貰えず辛い幼少期を送っています。

そうして子供が出来、親になると「我が子には、そんな思いは絶対にさせない!」と過剰に気を使いすぎてしまうことが多くあるようです。

例えば、自分が嫌な物や事柄は、子供も嫌いに違いない!と思いこんでしまうことも多いんだとか。

そうすると、HSPは先回りして、事前にそういうものから子供を避けさせようとします。

それにより、子供は経験する貴重な機会を失ったり、自分もそうなんだと思いこんでしまうことがあるようです。

ここで重要なのは子供は、子供の人生を歩んでいるということ。

子供への過剰な親の干渉は、時に貴重な経験の機会を奪ってしまう事にも繋がります。

親は過剰に口出しをせず、子供が素直に興味を示したら、温かい目で見守ることも時には必要なのではないでしょうか。

自分は自分、子供は子供で全く別の人間なのですから。

子供の痛みに必要なのは同調ではなく、それを包み込める親の強さ。

HSPではない親に比べると、HSPの親は子育てに関しても相当苦労することでしょう。

というのも、HSP特有の共感性の高さで、子供の痛みを同じように敏感に感じ取ってしまうからです。

でも、子供が辛い時に本当に必要としているのは、同調することではありません。

それらの強い感情を、痛みを落ち着いて包み込んでくれる親の強さなんです。

HSPである辛さはありますが、逆にHSPであるからこそ、子供の痛みが手に取るようにわかってあげられるという良い面もあるのではないでしょうか?

それを生かし一緒に痛みを感じ理解し、それを受け止めてあげてください。

そして、一緒に共倒れするのではなく、親として大きな心で包み込んであげるようにしましょう。

子供や家族に意見を主張するのが難しくても、子供の為、自分の為主張できる方法を見つけよう

HSPの親は子供の気持ちを、表情から察知してしまい、はっきり意見を主張できない事があるようです。

しかし、難しくても子供の為を思うなら、「意見をはっきり主張する」態度を子供に見せましょう。

その際は、怒鳴らず、目を見てはっきりと言葉にするようにしましょう。

また、これは家族間でもおなじことです。

家族にお願いするのが苦手で、他人のニーズを素早く察知してしまうHSPは、ついつい先回りし自分で抱え込んでしまい、ボロボロになってしまう方が多いようです。

そうすることで子供たちは自らやる考える機会を失い、子供に良くない影響を与えてしまう可能性もあります。

そうならないためにも、家族で分担すること、そしてやはり重要なのはしっかり「言葉にすること」です。

言ってしまえば案外思い過ごしだった、なんてうこともあるかもしれませんよ。

もしくは先走ってやっていたことは、実は必要ではないこともあるかもしれません。

自分の性格をしっかりと把握し、対応することで辛さは少し改善されるのではないでしょうか。

私も主張やお願いが苦手で、仕事先でも家庭でも悩んで1人でボロボロになっていました。

結局我慢ができずにどこかで爆発し、怒りを相手にぶつけてしまうのが常だったと思います。

その時相手には必ず「そうなる前に、言わないとダメだよ」と言われます。

周りから見たら、なぜあの人は1人で抱え込んで勝手にボロボロになってるんだろう、言えばいいのに…という気持ちなのでしょう。

そうなんです、お願いしたり意見を主張するのが苦手だから、勝手に1人で抱えこんでいるんです。

これは自分の問題として捉え、自ら方法を見つけ出し解決しなければ!と改めて感じました。

自分自身のHSPを受け入れ、良い面を見つけだす

HSPであるがゆえに傷つきやすかったり、生きにくかったりすることはたくさんあります。

でも自分がHSPであることを理解し、受け入れ、そんな自分を好きになることがとても大切です。

相手の気持ちに気付き、危険予知にも優れているなどHSPの方の良い面はたくさんあります。

また感覚的に鋭いので、新しい価値観を創造していける感受性豊かな人でもあります。

それらを理解したうえで、自分をどうコントロールしていくかが大切なんだと私は思います。

5人に1人の少数派で慎重派ではありますが、言葉やアートを生み出す想像力を生かした仕事や、福祉、植物や生物など動植物に携わる仕事に就いている方が多いようです。

悲観的にならず、ありのままの自分を受け入れ、どんどん良い面を見つけ出し生かしていけると良いですね。

境界線をしっかりひいて、体と心の回復を意識する

これは親でなくても、HSP全ての人に身につけて頂きたいコントロール術のお話しです。

まずは、人は人、自分は自分という境界線をしっかりとひくこと。

HSPは自分の問題ではなくても、まるで自分の問題のように感じてしまい境界線があいまいになってしまいます。

境界線を意識することは、HSPにとって自分を守る事に繋がります。

善意であっても、他の人がその境界線をこえてくるのはいけないことなんだと知ることが大切です。

またHSP敏感がゆえに、体ではなく心が疲れ果ててしまいます。

そうなる前に、体だけでなく心もしっかりと休めることを意識しておきましょう。

また、HSPは自分のことよりも人のことを優先させる特徴があるので、心の疲れが蓄積されて結果、不機嫌や体調不良になってしまうようです。

それは周りからは、理解が難しく時に誤解を招いてしまう事も。

自分の理解を深め、意識して休養を取ることで、周りとも上手く調和していけるかもしれませんね。

 

まとめ

HSPについて
  • HSPは日本では「ひといちばい敏感な人」と訳され、5人に1人位の割合で世界中に存在している。
  • HSPは「人の気持ちや空気を読む能力に非常に長けている」「過剰に刺激を受けやすい」「共感力が高く、感情の反応が強い」「些細な刺激を察知する」という4つの性質がある。
  • HSPは大きく分けると、「静かで穏やかシンプルを好むタイプ」と「好奇心も警戒心も強くすぐ退屈するタイプ」の2種類ある。
  • 不登校の子供で原因不明の場合、8割がHSC
HSPが子供を育てる時の注意点
  • 自分の子供時代のようには育てまい!と極端に反対の事はしないように注意する
  • 子供の痛みに必要なのは同調ではなく、それを包み込める親の強さ。
  • 子供や家族に意見を主張するのが難しくても、子供の為、自分の為主張する方法を見つけよう。
  • 自分自身のHSPを受け入れ、良い面を見つけだす
  • 境界線をしっかりひいて、体と心の回復を意識する

HSPの存在は、まだ日本ではあまり広く知られていません。

そのため、周りに理解を得るのも難しい状況であったり、私のように本人ですら知らずに苦しんでいたり、辛くて生き辛い部分も多くあると思います。

しかし、HSPは持って生まれたもので一生変わることはありません。

それをマイナスに捉えず自分の特性として受け入れ、共存して行く方法を模索していければと思います。

HSPならではの特性や感性があなたご自身の個性になったり、仕事に繋がったりする事もきっとあるでしょう。

そのためには、HSPについてしっかりと理解し、ご自身を知って頂きたいと思います。

HSPの存在が今後日本でも広く知られ、浸透して行くことが私の願いでもあります。

またこの記事が、子育てをしている方だけではなく、HSP全ての方が自分についての理解を深めて頂けるきっかけになることを切に願っております。

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