診断が難しくてもHSPは病気じゃない!子供の個性を大切に育むために

HSPとは、最近世間でも聞かれるようになった言葉で、初めて聞く人も多いと思います。

子供を育てるに当たり自分の子供がHSPだったら、もしかしたら自分が子供の頃に感じていたものもHSPだったのかもしれない、など知らないことばかりの言葉ですがその意味をよく理解し、HSPに対する理解を深めていきましょう。

 

HSPとは何か?

HSPとは・・・

『Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)』

日本語では『ひといちばい敏感な人』と訳されます。

また同じ特徴を持つ子供を

『Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)』

といいます。

これは1991年から研究をしているアメリカの心理学者が提唱している、ある特定の気質を持って生まれた人のことを言います。

ひといちばい敏感な人というのはどういうことなのか?

それはHSPでない人よりも物事からの刺激を強く受けたり、些細な刺激を察知したり、共感する反応が強いことなどを指します。

更にHSP出ない人よりも深く考え込んでしまったり、刺激に耐えられず体調を崩したりしてしまうことがあります。

そのため周りの人と同じようにできないことを大人に否定されてしまうと自己否定感から引っ込み思案になってしまったり内向的になってしまったりすることがあります。

HSPやHSCの特徴として混同されがちですが、内向的・引っ込み思案・怖がり・神経質といった特徴はHSPやHSCの特徴ではありません。

これらはすべて後天的なものでHSPのことをよく理解できていない人に否定されることによって芽生えるものです。

また何かの病気を疑い病院で診断してもらっても、HSPはまだあまり広く浸透していないため、似た症状がある自閉症と誤った診断をされてしまうかもしれません。

HSPは持って生まれた個性・気質であり、病気や障害ではありません。

今の世の中ではHSPは5人に1人、世界の15〜20%もいるとされています。

HSPやHSCについての正しい知識を持ち、HSPである人の存在を認めましょう。

 

HSPの特徴

HSPは病気や障害ではないということをまずはじめに理解しておかなければいけません。

その上でHSPの特徴を知りましょう。

HSPの子は他の人よりも外界からの刺激に敏感です。

それは心理的な意味でもあり物理的な意味でもあります。

  • チクチクして生地の服を嫌がる
  • ちょっとした刺激で痛がる
  • 大きな音や驚かされることが苦手
  • うるさい場所を嫌がる
  • しつけは強い罰より優しい注意のほうが効果がある
  • 親の心を読む
  • 誰かがつらい思いをしていることに気付く
  • たくさんのことを質問する
  • 人前で発表する時は知っている人だけのほうがうまくいく
  • 石橋を叩いて渡る

といった特徴があります。

また『DOES』というHSPの根っこにある4つの性質を理解しましょう。

D=深く考える(Depth of processing)

HSPの人の脳は、情報を深く処理する部分が活発になっており1を聞いて10を知り、人の気持ちや空気を読む能力に長けています。

物事を深く考えるため間違った選択をした場合を想像するため慎重になるところがあります。

瞬時に様々な状況を考えてしまい、動作が他の人より一歩出遅れてしまうこともあります。

O=過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)

物事に対して受ける刺激がHSPではない人よりも強く感じます。

人の感情や雰囲気の他に、気温の変化や痛みや刺激など、体の内外のことに敏感です。

小さな音や匂いの変化、チクチクした肌触りが苦手で、感覚的にも敏感。

故に発達障害と誤診されてしまうこともあります。

先に上げたような刺激が多いと過敏に反応して動揺しやすくなります。

そして何に対して敏感であるかは人それぞれ異なります。

E=共感力が強く、感情の反応が強い(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)

脳科学の研究により、HSPは他の人が感じていることを、あたかも自分も同じことをしたり感じたりしているように感じる神経細胞「ミラーニューロン」の活動が活発であることが示されました。

共感力が高く、直感力が鋭い。

そのため感情移入しやすく、想像力が豊か、正義感が強く、完璧主義といった特徴もあります。

不公平も許せず、些細な間違いも気になります。

混同されやすい発達障害(自閉症スペクトラム症)との大きな違いは自閉症スペクトラム症が他人の気持ちを考えることが苦手なのに対し、HSPは逆に他人の気持ちを察する力が人より強いことが挙げられます。

S=些細な刺激を察知する(being aware of Subtle Stimuli)

人の髪型や服装、場所の細かい変化、人の自分に対しての些細な言動によく気が付きます。

体の中の刺激にも敏感で、薬が効きやすいとも言われています。

逆に少しの刺激で痛みを感じたり、悪い病気ではないかと必要以上に不安になってしまったりします。

 

HSPの人との向き合い方

HSPの存在がまだあまり知られていなかった頃は、発達障害と誤診されてしまったり、周りの子と違っていることを親に責められて自己否定してしまったりすることがありました。

しかしHSPは病気でも障害でもないということを親がきちんと理解し認めてあげることがHSPの子供を育てるためには必要です。

感受性が豊かで想像力豊かな面はアーティストやクリエイティブな仕事に、共感力が強く公正で正義感が強い面は指導者や責任のある役職と言った感じに、現代社会においてHSPの特性はかえって必要とされている気質です。

ですが周りの刺激を人一倍強く受けてしまうHSPは人一倍身体的にも精神的にも疲れやすいものです。

HSPにとっては自分ひとりになり周りからの刺激から離れ自分の気持を落ち着かせる時間が必要なため強い刺激からなるべく遠ざけることも必要です。

また思慮深く慎重で何かをする上で周りの子より時間がかかったり、痛みに敏感ですぐに泣きだしてしまったり、人の心に共感しすぎてすぐに疲れてしまったとしても、その子を攻めてはいけません。

その子の刺激に対する反応を認め周りと同じようにすることを強要してはいけません。

HSPをその子の個性・気質と認め大切にしていきましょう。

そしてマイナスな感情だけでなく、愛情や思いやりと言ったプラスの感情にも敏感に反応することができます。

その子が周りと違ったとしても愛情を込めてたくさん抱きしめてあげましょう。

 

まとめ

まとめ
  • HSPは病気でも障害でもない
  • 生まれ持った個性・気質
  • 人より物理的、精神的に刺激を強く受けやすい
  • 周りと違うということを否定してはいけない
  • 個性と認め型にはめない

HSPは生まれ持った個性・気質であり病気でも障害でもありません。

周りと違うということは嫌煙されがちですが、HSPの気質は現代社会において必要とされているものです。

人よりも強く刺激に反応してしまうHSPの人には愛情も強く感じてもらえます。

子供がHSPだった場合はその個性を認め、たくさん思いっきり抱きしめてあげましょう。

(関連ページ)

うちの子もしかしてHSP?HSPの子供の特徴とは?

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